シンプルなメカニズムで発生している電磁波がなぜEMC問題になるのかというと、世の中の電子機器が交流で動作しているからです。交流の場合は周期がありますので導体内に流れている電流の向きが交互に変わります。そのたびに磁界の向きが変化し、導体内に電流を発生させ、その電流が電界を発生させ…と繰り返し、電磁波として伝わっていきます。磁界が変化する瞬間にその磁界変化を妨げる方向に電流が発生する(逆起電力が発生する)現象はファラデーの電磁誘導の法則と言い、この時流れる電流を誘導電流と言います。こちらも学校の理科の時間にコイルに磁石を出し入れして電流計の針が振れる実験をしたことがある人は多いと思います。電流は磁界が変化した瞬間しか流れませんので直流の場合は電源を入れた瞬間しか電流が流れませんが、交流の場合は絶え間なく電流の向きが変わるため磁界が変化しますので、スイッチのON/OFFを繰り返しているのと同じです。ですから電界は磁界が変化するたびに発生することになります。よって、電界と磁界がまるで鎖がつながるように交互に発生し、これが電磁波となるのです。
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