クーロン力はイメージしにくいので、ここでも万有引力と比較して考えてみましょう。力=質量×加速度という定義がありますので、万有引力の式の中の、質量mの物体(左の図のリンゴ)にフォーカスをあてると、それ以外の項はリンゴにかかる加速度を表すことになります。これが重力加速度gです。わかりやすく言い換えると、質量mのリンゴが地球上にあると、そこにmgという重力が働くということです。同じ考え方をクーロンの法則の式に当てはめ、電荷量qの電荷にフォーカスをあてると、それ以外の項は加速度を表すことになります。これを「電界強度」と言います。重力加速度gは質量Mの地球が作っているものです。ですから、電界Eは電荷量Qの電荷が作っているものだということになります。つまり、電荷量Qの電荷が作る電界Eの中に電荷量qの電荷があると、qEという力が働くということです。電界強度の単位はV/mで、これは距離(m)に対する電圧(V)の変化、つまり、電圧の勾配を表しています。電荷量Qの電荷から離れれば離れるほど、電荷qに働くクーロン力が弱くなることから、電界強度が弱くなることが分かります。電界強度を矢印で便宜的に表現したのが右の図のqの電荷から出ている赤線矢印で、これを「電気力線」と言います。電界強度の強さは矢印の線の密度で表現されています。電荷量Qの電荷から離れると、電気力線の密度が低くなっていることが分かると思います。もちろん、電気力線は便宜上のものですから、実際の電界は空間上に隙間なく広がっていることになります。電球から光が広がるようなイメージと思っていただくとわかりやすいかと思います。電球の光も光源から離れると暗くなりますね。ちなみに、「電気力線」は、ファラデーが考案したものです。
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