【第02章】EMC問題を解くための基本原理
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電流が流れるということは電荷が移動することですので、その電荷による電界ができることが分かります。電荷が作った電界(電気力線)は他の導体の電荷とクーロン力により結合しようとしますが、電気力線は前に説明した通り隙間なく空間に広がっていますので、他の導体の電荷と結合できない電気力線は外の他の電荷と結合しようとします。これがEMCでは放射ノイズとして外に電界が飛んでいくと私たちが認識している現象です。磁界は導体に電流が流れた時にアンペールの法則に従って右ねじの進む方向に発生します。右の図の青色の線は磁力線と呼ばれています。磁力線は小学校の理科の実験で磁石のまわりに砂鉄をまいてその様子をみたことがあると思います。右の図では磁力線は一本のリング状になっていますが、電流の向きに垂直な同一平面状では、実際は同心円状に広がっていきます。もっと厳密に言うと、電流の流れている導体上の全てのところに同心円状の磁界が発生しますので、磁界は電線の周りに円柱状に発生していることになります。左右の図を重ね合わせたところをイメージすると分かるように、電界と磁界は常に直交しています。前のページまでは電界のことだけにフォーカスをあてて説明してきましたが、電界と磁界は電流が流れることにより両方とも発生しますので電磁波を考えるときは常にセットで考える必要があります。

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