エンジニア派遣 電気設計/機械設計/システムエンジニアのスペシャリスト「図研テック」
CAD運用管理
第12回 シンボル換えたい!(最終回)
2015.10.27

回路図には2つの表現方法があります。ひとつは「実態配線図」、もうひとつは「機能配線図」です。
シンボルライブラリは回路設計者が回路図にて、どちらの表現を用いるかにより登録内容が変わります。

cad12-1.pngどちらの表現方法にするかは利用目的により変わってきます。
上記のように一つの部品を複数の異なる表現方法で運用する方法について考えてみたいと思います。



1部品1シンボルで表現する場合には、ひとつのパートにピン位置の異なる2種類のシンボルを登録しておくことで、実態配線図と機能配線図の両方での表現が可能です。
注意点は2つのシンボル間でピン番号とシンボルピンIDの対応を合わせることです。

cad12-2.png



では次にひとつの部品を複数のシンボルに分割して記載したい場合はどうすれば良いでしょうか?

多ピンICなどにおいて、一つのシンボルでは回路図シート内に収まらない場合や、
シンボルを機能や回路ブロック毎に分割し複数ページに配置したい場合があります。
しかし、シンボルを分割する場合には、あらかじめ決まったピンで分割したファンクションを
登録する必要があるため、1つの分割方法でしか登録ができません。

cad12-3.png



そこで、ひとつの部品で異なる分割を実現する手段をご紹介します。

●パートを複数用意する
実態配線図用と機能配線図用として複数のパート登録します。
異なるパートとなる為、それぞれ自由に分割を実現することが可能となります。
但し、部品表出力用の部品型名は、属性として別途用意しておく必要があります。


●ローカルシンボルで運用する
シンボルを回路図ごとに個別で用意し、シンボルで入力を行います。
CDB(LCDB)との整合が不要となるため、シンボルを自由に分割できたり、
ピン名も自由に決定できますが、使用するネットがCCFに限定されます。
また、シンボル間でピン番号が重複しないように注意してシンボルを作成する必要があります。


●1ピンファンクションを利用する
1ピンのファンクションを用意し、ピン数分のゲートを持つ形でパート登録を行います。
回路設計者は回路図CAD上で1ピンシンボルを自分の思い通りに配置する事が出来ます。

cad12-4.png

ピン配置作業が面倒ですが、あらかじめ基本的なピン配置を設定した回路図を準備しておいたり、過去に同じ部品を使用した回路図があれば、そこから流用コピーするなど、ピン配置の手間を軽減することも可能です。


●分割シンボルを利用する
ライブラリにはパートのみを登録しておき、回路図作成の際に分割シンボルを作成します。
DGでは、CDB(LCDB)との連携も維持ができ、且つ自由な分割にも対応できます。

cad12-5.png

※ SDの分割シンボルは、作成用ツール「コンポーネントデザイナー」(オプション)が必要となります。
  また、CDB(LCDB)との連携はありません。
  SD、DG共にRev.12よりバックアノテーションに対応しています。



各手法におけるメリット、デメリットを下記にまとめました。様々な表現を可能にする手段として、ご検討ください。
cad12-6.png


1年連載をしてまいりましたが、今回をもって一旦終了とさせていただきます。
ご愛読くださいましてありがとうございました。

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