eZラーニングの新講座がJAMBEのWebサイトに掲載されました
2024.01.31
はじめに
図研テックは、2023年8月よりJAMBE(一般社団法人MDB推進センター)のパートナー会員として、主に技術者教育サービスのご提供を通じてモデルベース開発推進の一助となれるよう活動しています。
本記事では、JAMBEのWebサイトの「啓発/教育」ページに掲載されたeZラーニングの2つの新講座についてご紹介します。
JAMBEとは?
まずはJAMBE(一般社団法人MBD推進センター)について、同法人のポータルサイトから概要を引用します。
一般社団法人 MBD推進センターは、各参画企業(会員)による共同研究事業として活動いたします。
2015年度より経済産業省主導で「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」として活動し、とりまとめてきた「SURIAWASE2.0の深化」 -自動車産業におけるモデルベース開発の産学官共同戦略的プロジェクトの方針-を民間主体で継承し、全体最適で高度なモノづくりを、手戻りなく高効率で行える、モビリティ社会の最先端の開発コミュニティの実現を目的として設立いたしました。MBD推進センター ポータルサイト https://www.jambe.jp/
「自動車産業におけるモデルベース開発」とありますので、他の製品分野に携わっている方は、この時点で「自分にはあまり関係が無さそうだ」と思われるかも知れませんが、シミュレーションやエレキ・メカ設計分野のスキルアップ(研修)にご関心のある方は、もう少しだけ本記事にお付き合いいただけると幸いです。
図研テックがご提供している講座の情報は、JAMBEポータルサイト(https://www.jambe.jp/)のメニュー「啓発/教育」から、詳細検索の「主催」欄で「図研テック株式会社」を選択、絞込検索すると一覧でご覧いただけます。
eZラーニングについて
eZラーニング(イージーラーニング)は、図研テックが提供しているeラーニングサービスの名称です。「どのような講座があるのか?」や「サポート体制は?」など、詳しくは資料とサービスページをご覧ください。サービスページでは、講座コンテンツのサンプルがご覧いただけます。
eZラーニング 新講座のご紹介
2024年1月よりeZラーニングに「流体計算のためのOpenModelicaプログラミング講座」と「OpenModelicaによる流体及び流体モデルの利用講座」の2講座を追加しました。
この2講座は、従来からご提供していた「熱設計のためのMBD入門講座」と同様に、オープンソースのOpenModelicaを利用し、Modelica協会から提供されているModelica Standard Library(MSL)を利用する講座です。
流体計算のためのOpenModelicaプログラミング講座
MSLの流体モデルは高度な計算もできるように作られているため、モデルをドラッグ&ドロップして線でつなぎ、パラメータを入力すれば簡単に計算できる、というものではありません。
液体や気体などの流体のモデルと、それを利用するためのタンクやパイプ、ポンプなど、流体モデルの知識が必要です。加えて、モデルを利用するためには、直接Modelica言語を操作する必要があるため、基本的なModelica言語によるプログラミング知識が不可欠です。
このような背景から、この講座では流体モデルを扱うために必要な、Modelica言語によるプログラミングのための知識習得を主眼に置いています。また、OpenModelicaを使って自分自身でModelicaモデルを設計するための基礎知識を必要とする方にも、役に立つ内容です。
OpenModelicaによる流体及び流体モデルの利用講座
MSLの流体ライブラリであるMediaライブラリと、Mediaライブラリを利用するための流体モデルであるFluidライブラリについて、その構造や関係性の解説と演習を行います。
Fluidライブラリは配管系のモデルで、主にプラントなどの設計に使いますが、熱輸送などの計算に応用できるため、液冷製品などの設計に利用できます。講座ではFluidライブラリの各モデルとMediaライブラリの概要を解説、演習を通じてその基本的な使い方を学習します。
まとめ
本記事では、eZラーニングに追加した2つの講座をご紹介しました。
いずれの講座も、特に自動車産業での活用事例が多い1Dシミュレーション、MBDに関連する内容ですが、リリース直後から他の業界のお客様からも多数のお引き合いを頂戴しています。
製品分野を問わず、熱設計・熱解析やModelica系のシミュレーションに関する教育・研修をお探しの方は、是非、下記のリンクから「eZラーニング」のサービス資料をダウンロードしてご覧ください。
また、実際に「eZラーニング」の講座コンテンツをご覧いただけるデモのご依頼もお待ちしております。講座コンテンツのご説明と併せて、eZラーニングならではの受講効果を最大化するための各種サーポートサービスについてもご説明します。
資料やデモが、OJTやケーススタディだけに頼らず“設計するスキル”を基本から身につけて欲しいとお考えの設計・開発部門のマネージャーや、人事部門でエンジニア向けの教育・研修の企画・運営を担当している方のお役に立てましたら幸いです。
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