ZUKEN TEC NEWS

エンジニアが「熱設計で苦慮すること」とは?

2024年11月29日(金)に開催された「サーマルマネジメントセミナー 2024」は、会場・オンライン合わせて400名超の方がご参加、大変ご好評をいただきました。
ご参加の皆さまには、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

セミナーでは、弊社の上席技術監督 藤田も登壇させていただいた「最新の熱設計技術を活用した製品価値向上」をテーマに最新の事例を交えた全5講演に加え、会場限定企画として、車載電装機器を中心に電子機器の分解展示と解説(KOA株式会社様提供)に加え、TIMの製品紹介及び筺体放熱の動作展示(富士高分子工業株式会社様提供)を行いました。

本記事では、セミナー終了後のアンケートから見えた、ご参加の皆さまが抱える熱設計の課題をご紹介いたします。

 

熱設計を担当するエンジニアが抱える課題は?

「熱設計を行う際に、苦慮されるのはどのようなことですか?」という設問に対し、最も多かった回答は「知識・経験の不足」(回答者の72.6%)という結果になりました。

それに次ぐ「消費電力(発熱量)の推定」(回答者の53.5%)についても、回答いただいた方の多くが感じられている「知識・経験の不足」が遠因になっているのかも知れません。

三番目は「熱設計に費やす時間の不足」(回答者の44.5%)でした。

同様の質問をした昨年においても、この回答の傾向は変わることなく、エンジニアの皆さまが抱える悩みは、この1年の間には大きく変化していないことが分かります。

 

「知識・経験の不足」を解決する取り組みは?

続いて、熱設計に関して社内でどのような取り組みがなされているかおたずねしました。

社内・外講師による研修やCAEツールの導入など、全体の回答傾向に大きな変化は無く、圧倒的多数の方が“個人”で社外セミナー・研修に参加していることが分かります。
しかし、 “個人”でセミナー・研修に参加することは、忙しいエンジニアにとって「知識・経験の不足」を補うには質・量ともに不足していることが想像に難しくありません。

昨年のアンケート結果と比較すると、“個人”でのセミナー・研修参加の割合がわずかに減り、社内・外の講師による研修が増加していますが、引き続き“個人”での取り組みに80%前後の回答が集まっていることに変わりはなく、「知識・経験の不足」の課題解決は組織としての取り組みよりも、“個人”の努力に委ねられているようです。

 

エンジニアが抱える課題を解決するには?

エンジニア個々人の「知識・経験の不足」の課題解決を組織立って取り組む場合、業務の優先順位や予算の問題など、熱設計の分野にそのリソースを集中することには様々な困難が伴うかも知れません。しかし、多くのエンジニアが、熱設計を実際に進めていくなかで、「知識・経験の不足」に悩まされていることも、アンケート結果から推測できます。

エンジニアは時間に追われ、忙しい日々を送られていると思います。熱設計の経験の不足は場数を踏む以外に解決方法はありませんが、その前提となる知識の不足を解消するための時間(=熱設計について学ぶ時間)を確保することも簡単では無いという方が多いのではないでしょうか。

図研テックでは、熱設計の「知識・経験の不足」に悩むエンジニアが、効率よく柔軟なスケジュールで学ぶことができる環境を構築することが出来れば、課題の解決に一歩近づくのではないかと考えています。

私たちが「eZラーニング」の名称で提供しているeラーニングサービスは、

    多忙な設計者でもスキマ時間で “いつでも

    受講専用のセキュアなWeb環境で “どこでも
    理解できるまで自身のペースで繰り返し “何度でも” 

受講することができます。

この「いつでも、どこでも、何度でも」が好評をいただき、これまでに延べ12,000名を超えるお客さまに受講いただいております。
始めて学ぶ方はもちろん、基礎からおさらいしたい方やリスキリングの端緒としてもご活用いただける講座をご用意しております。
また、修了認定試験合格者にはオープンバッジを授与しています。

 

eZラーニングの導入・検討に関するご相談、エンジニアの研修やスキルアップに関するお悩みなどお気軽にお問い合わせください。研修・スキルアップのご支援の他、熱設計や熱解析に関する伴走支援も承っております。

 

 


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